「聖霊を受けます」 06.03 出エジ4:10〜12、使徒言行録2:37〜42
ペトロは、53日前に「わたしはあの人を知らない」と言ってイエスを拒んだ人です。
同じその人の話した言葉によって、三千人が洗礼を受けた。それがペンテコステの出来事
です。
53日の間に、ペトロの信仰が急速に成長し、人々に語りかける能力が急に発達したの
でしょうか。
いいえ、ペトロはペトロのままです。なお、弱さを抱えるペトロです。この
ペトロの言葉を聖霊が変えました。
小さな言葉を大きくし、神さまのために用いて下さっ
たのです。
聖霊の働きがなければ、たとえどんなに知恵にあふれた言葉であっても、人を
救いに導きません。
この聖霊は、主が招いてくださる者ならだれにでも与えられているものです。もちろん
私たちにもです。
<霊も弱い私たちを助けてくれます>(ローマ8:26)とも語られて
います。
聖霊が、頼りなく不十分な私たちの言葉を助けて、神さまのご用に用いられる大
きな言葉としてくださいます。
聖霊降臨日は、私たちが聖霊に助けられ、補われて、神さ
まに用いていただけることが明らかになった日です。
私たちは、小さなことしか語れない者ではもうありません。三千人を救いに導かれたの
と同じ聖霊が与えられて
いるからです。だからこそ、伝道し、証しすることができます。
これは説教することに限りません。家庭や職場で語る
私たちの言葉も、聖霊に助けられ、 救いのために用いられる言葉です。聖霊を受けていないかのように思って、
語るのを尻込 みしそうになりますが、それは聖霊を悲しませることです
この聖霊の働きは、言葉に限られたものではありません。生活や行いにも注がれます。
何もできないと言って嘆く必要はもうないのです。意味のない生活ではありません。
主を 証しするにはあまりにも頼りないと思えたとしても、そこには、その生活を補い助けて、
主のために用いようとする聖霊が注がれているからです。
神さまは、私たちを救いのみ業 のために用いたいと願っておられます。